オートマベスパもしっかり点検

2017年3月11日
比較的ハンドシフトが多いいモトビレッジですが、
オートマベスパもしっかり対応させて頂いております
本日は、2万キロ走行、ここでしっかり点検を、
というご依頼をいただき作業をさせて頂きました。

乗って帰って頂き早々に

『非常に良いバランスと、スムーズさです。バッチリです』

とのご感想頂きました

それでは今回行った作業を紹介させていただきます

その他の作業例も
トップページ---バイク---作業例 と進んで頂くと、各車ご紹介しております
もちろん掲載例以外の車種、作業もこなしております、何かございましたら
お気軽にお問合せください


『バイク』.bmp 
ベスパ GTS250ie 2万キロを超えたという事で、総合的に点検を行います

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Vベルト駆動の現行ベスパは消耗品の交換時期です
しっかりと分解点検を行っていきます

早速部品の手配が必要なところを先行して分解していきます

まずはスパークプラグ
チャンピオン製のプラグが装着されていますので、おそらく新車から交換歴が無いようです
今回は信頼のNGKで交換を行います
NGKの白金プラグ、中心電極も細く、強い点火が期待できます
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次にエアクリーナーエレメント、汚れだけではなく、穴が開いてしまっています
もちろん交換ですね
今回は純正同等品のRMS製を使用、性能は純正同等の部品を数多く作る信頼できるメーカーです
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バッテリーもしっかり診断していきます
診断機を接続し確認、今回は充電後再試験の表示が出たので、まずは充電を行い、もう一度診断
結果は良好でしたので、車両の発電電圧を測定し完了です
バッテリーは突然だめになる事もあるので、できれば一定期間で交換する事をお勧め致します
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それでは今回の重要ポイント、駆動系の点検に入ります
まず今回の車両、アイドリング時の異音が気になります
駆動系からカラカラカリカリと音がします
早速分解
原因はすぐに判明
クラッチシューを抑えるプレートの穴が広がってしまっています

まずはその他の部品も全て確認
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Vベルト駆動部品の点検項目は実は多く、すべての画像を撮っていないので、箇条書きでご紹介
ドライブ側
 ドライブフェイスの摩耗、がた
 プーローフェイスの摩耗
 センターボスの摩耗
 ウェイトローラーの摩耗
 ランププレートの摩耗
 スライドピースの摩耗
 クランクシャフトスプラインの摩耗
 クランクセンターオイルシールの劣化
ドリブン側
 ドリブンフェイスの摩耗
 センタースプリングの自由長
 トルクカムの動き、がた
 トルクカムのグリス量、もれ
クラッチ
 クラッチシューの摩耗
 クラッチスプリングの状態
 クラッチシューの動き、がた
 クラッチハウジングの摩耗、がた
 ドリブンシャフトのスプラインの摩耗
ベルト
 ドライブベルトの摩耗、ひび
それ以外にもイレギュラーな故障も有りますので、かなりしっかりとした知識が必要です

それでは今回行った事はこちら
 消耗品交換のついでにカスタムも楽しまれたいとの事
 そこでチョイスしたのは、マロッシマルチバリエーター、国産ではハイスピードプーリーと表記しますね
 これはウェイトローラーの動き方を、重さ、ローラーの広がる溝の角度など様々な工夫がされ、
 加速、最高速共にフィーリングが向上する部品
 このセットにはクラッチセンタースプリングも付属され、トルクカムの動きも含めトータルでセッティングされているようです
 ウェイトローラーの重さも2種類
 今回は250cc推奨の15gを6個使用
 後のテストランの結果によっては、14g6個や14g3個15g3個なども試してみたいと思います
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 次に消耗品の1番のメイン
 ドライブベルトです
 2万キロ走行、やはりひび割れが始まっています
 このベルトもちろん最悪切れますが、切れた時どうなるか
 当然の事ですが、走行不能になります
 必ず定期的な交換が必要な部品ですね
 今回は上記のカスタムに合わせ、強化ベルトをチョイスしました
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 それでは今回の問題点、クラッチからの異音を修理していきましょう
 画像を見てお判りでしょうか
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 穴が広がり、ピポットピンと隙間が有りますね
 ここがガタつき音が出ています
 この場合、この車種ではクラッチアッセンブリーで交換になり高価な部品代が発生します
 しかしクラッチのシューはまだ残量たっぷり、交換は非常にもったいない
 そこで当店では修理を行います
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 まずは溶接で肉を盛り、摩耗した部分を再生します
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 そして平面を削って平にします
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 最後に穴を丸く整え完成です
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後は全ての駆動系パーツを確認しながら、正確に組み立てます
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そして忘れてはいけない事がもうひとつ
ギアオイルの交換です

エンジンオイルの他に、もう一か所交換が必要なオイルが有る事
ご存じない方は少なくないかもしれません
ここで交換を行っておきます
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今回もちろん、エンジンオイルとオイルフィルターも交換します
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ここまで終わらせ、駆動系のカバーを組み立てひと段落
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先ほどお話しましたウェイトローラーのセッティングのためここでテストランに出ます
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結果は
良好です!最高です!
15g6個で全く問題有りません、クラッチミート回転数、変速タイミング
全てにおいてとても気持ち良いセッティングになっています
さすがマロッシ大変よく研究されています
もう少し全体的に回転高めでガンガン行く方は14gも試して良いかと思いますが
今回お客様から、あまり激しくない感じの仕上げをご依頼頂いていますので
これで間違いなくOKです

そしてそのまま駆動系以外を注視したテストランに移行します
おや??
駆動系の異音が消えて、その他の異音が気になります。。。
排気漏れをしているようです
それ以外は特に問題なし
早速工場に戻り排気漏れの修理に入ります
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原因はマフラーのジョイントガスケット
画像の様に1部が潰れ、そこから排気ガスが漏れていました
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おや?YAMAHA?
当店ではベスパ純正よりも長持ちする、このヤマハのガスケットを使っています
丈夫で安い、良い事しかないこのガスケット、お勧めです

排気漏れも直り、続きを見ていきましょう
車検が無い250ccのオートバイ、忘れがちなのがブレーキフルード交換
定期的な交換が必要です
水分が混入した場合、ブレーキの熱で沸騰、気泡が発生し、最悪ブレーキがきかなくなります
とても重要な液体です、今回はもちろん交換します
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そしてもう1つ大切な液体
エンジン冷却水
今回はだいぶ水量が減っています
全体を見渡し漏れている形跡は有りませんが、今後も要確認とお客様にはご説明致します
液量を補充調整
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冷却水関連で大切な事、電動ファンの作動も見ていきます
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これには色々な意味があります
まずはファンが適切な水温で回る事
水温上昇で膨張した冷却水が漏れない事
膨張した冷却水でホースが異常なふくらみをしない事
耐圧キャップがリークしない事
と、実は点検項目は沢山あります
やはり今のところ漏れなど異常は有りません
次回オイル交換時水量が下がっていればさらに精密な検査に移行したいと思います

後は全体的な確認、各部増し締め、可動部分の確認と給油、タイヤのエア圧など基本点検を完了させ
今回の作業は終了です

この度はご用命頂きありがとうございました
これからも安全に長く乗って頂くためにも、定期的な点検にお預けください

このページをご覧の方も、点検のご相談いつでもお待ちいたしております