海、快晴、バイク、ボアアップ 最高です!!

2017年4月15日
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いかがですかこの1枚
今すぐにでもバイクに乗りたくなってしまいますよね!

今日ご紹介するのは、ベスパPX150
2人乗りや高速道路でもう少しパワーが欲しい150cc

今回は180ccに排気量を上げました

完成したお客様に車両をお渡しし、ご帰宅早々
『凄いです!!』『別物になってます!!』
と、大変喜んで頂きました。

それでは作業内容をご紹介していきます



ベスパ PX150 排気量アップの為、ボアアップキットを組みつけました

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1名乗車の街中では十分な150ですが、2人乗りや高速道路では少し物足りなさを感じますね

すでにマフラーは交換済み、しかしまだもう少しパワーが欲しい!
そこで今回排気量アップのご依頼を頂きました

今回チョイスしたキットはこちら
ポリーニ180ccキット

色々なキットが有る中で、一番実績のある安心のキットではないでしょうか

価格も程よく、そして何よりしっかりパワーが出ます!!

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この各ポートの大きさからもかなりの期待が出来ますね

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それでは早速分解します

サイドカバーを外して、強制空冷カバーを外して
シリンダーヘッドを外して、スタットボルトの突き出しを測定して
スタットボルトを抜き取って、シリンダーを抜きます

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ピストンを外したら、コンロッド小端ベアリングを点検して、大端部のガタも確認しておきます

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ノーマルとの違いがこちら
この見た目だけでワクワクしますね

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いよいよボアアップキットを組みますが
その前に!!!

ボアアップキット、入荷した物をそのまま組む事は厳禁です
下処理を行う事がたくさんあります

まずはセル付き、セル無し共通のこのシリンダー
フィンがリングギアにあたります
クリアランスをしっかり見ながら削っていきます
ばっちりですね!

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次にピストンリング合口隙間を確認しておきます
若干狭いので調整
こちらもばっちり

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そしてポートの面取りに入ります
ピストンリングがポートを往復する2ストローク
シリンダー下処理の要ともいえます
ピストンリングがこのポートをスムーズに往復する事をイメージして
適切な角度と量で面取りします
ボアアップキットは排気量アップだけではなく、混合気をなるべく吸って、排気をなるべく出す
そのためにポートの数は多いいです
1個1個丁寧に作業します

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ピストン側もしっかりバリ取りと面取り
全ての処理を丁寧に、丁寧に

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それでは下処理を行った部品を潤滑しながら組んで行きます
ピストンリング、ピストンピン、ピストンピンクリップを確実に組み付け
スタットボルトにネジロック材も忘れずに

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組み立ての確認を行ったら始動確認
異音も無く、力強く始動しました


そして忘れてはいけないキャブレターのセッティング
排気量が上がり、更に吸気、排気も多くなり、熱量も上がったこのエンジン
適切な混合気を準備しなくてはいけません

まずはプラグを確認、かなり汚れているので清掃してからセッティングに入ります

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セッティングの鉄則
濃い燃料量からスタート

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準備したメインジェットは5個

まずは1回目
走り出してすぐに濃いと判断
引き返しメインジェット交換
サイドカバーを開け、エアクリーナーカバーを外して
エアクリーナーを外して
メインジェットを交換
手慣れた作業をとにかく繰り返す
変えて走る、変えて走る、これが一番です

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2回目、まだ濃いですね
交換

3回目、良くなりましたがまだ濃い様です
少し長めに走ってプラグを確認
やはり濃い

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4回目、これはかなり良いです
しっかり回り、音も良い
これで決まりかという事ですが、まだ試します

5回目、これは最高に良い
ピークまで一気に回る感じはとても気持ち良いです
ではこのメインジェットに決定!
ではありません
4回目のジェットに戻します

最新のエンジンは大部分を燃焼させるを事目指して作られていますが
古い設計のバイクはガソリンを一部冷却に使います
燃焼はせず気化熱で冷却を行うために少しだけ濃い目にする事で
焼き付きリスクを抑えます

今後5回目のジェットにする事は考えられますが、しばらく行う慣らし運転
プラグの焼け具合も見ながら、4回目のジェットのまま行くか
5回目のジェットにするか、しっかり様子を見ながら選考します

今回はこんな感じの焼け具合
ほんの少し、ほんの少しだけ濃い目、初期セットアップとしては最良と考えています

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低速を担うスロージェットも交換し最後の確認テストラン
天気も味方してくれた、最高のセッティング工程となりました

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この度はご用命頂きありがとうございました。

500kmほど慣らし運転をして頂き、プラグの状態確認させて頂きながら
乗り味など何か気になる点はお気軽にお声掛けください!

その他の作業もご紹介していますので、こちらも是非ご覧ください!!

こちらのPXのオーナー様は、材木座で住宅の設計をなされているお客様
よろしければ是非ご覧ください
http://mstudio.jp/